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語りと祈り / 姜信子 〔本〕

商品について

JANコード
9784622095699
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4400
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発売日:2023年01月 / ジャンル:文芸 / フォーマット:本 / 出版社:みすず書房 / 発売国:日本 / ISBN:9784622095699 / アーティストキーワード:姜信子

内容詳細:かつてこの世の物語の多くは、土地に息づく小さな神々の声をもって語られていた。世界を語る言葉は「風土を生きる身体」によって紡がれ、人や鳥獣虫魚草木のいのちが宿っていた。そして、人びとは近代の到来とともにそれをあっけなく忘れた。近代の前と後の断絶。たとえば村共同体の核にあった「神」や「仏」が国家神道によって追放された歴史。あるいは折口信夫が来訪神の祝言に「この世にあらわれたはじめての文学のことば」を聴き、祈りの所作に「芸能の発生」を見た、人びとの暮らし。風土の神々と共にあった民の記憶、民の物語も忘れられ・・・
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姜信子 みすず書房カタリトイノリ キョウノブコ 発行年月:2023年01月18日 予約締切日:2022年12月09日 ページ数:328p サイズ:単行本 ISBN:9784622095699 姜信子(カンシンジャ) 1961年横浜生まれ。作家。路傍の声に耳傾けて読む書く歌う旅をする日々を重ねてきた。近年は「口先案内人」と称して、歌や語りの芸能者と共に小さな「語りの場/声が解き放たれる乱場」を開く試みも。『生きとし生ける空白の物語』(港の人)『声 千年先に届くほどに』『現代説経集』(ぷねうま舎)『平成山椒大夫 あんじゅあんじゅさまよい安寿』(せりか書房)『はじまれ、ふたたび』(新泉社)『忘却の野に春を想う』(山内明美との共著 白水社)など著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 第1部 語り(この世の物語は命の記憶をつなぐためにある/「説経」と「祭文」ー千年の時間の流れを早送り/なぜ「瞽女」は消えたのか?/浪曲!解放奴隷の魂はビヨーンと震える/なもあみだんぶーさんせうだゆう外伝)/第2部 祈り(語りつぐ声、歌いつがれる祈りー近代的な私たちが忘れて生きているもの/反旗を翻す歌/滅びゆく水の世ー足尾鉱毒事件の跡を訪ねて渡良瀬川源流、松木渓谷/来たるべきアナキズムー近代を潜り抜けた「アニミズム」と「異人」をめぐって/旅するカタリとじょろり/「ひとり」たちのための祈り) かつてこの世の物語の多くは、土地に息づく小さな神々の声をもって語られていた。世界を語る言葉は「風土を生きる身体」によって紡がれ、人や鳥獣虫魚草木のいのちが宿っていた。そして、人びとは近代の到来とともにそれをあっけなく忘れた。近代の前と後の断絶。たとえば村共同体の核にあった「神」や「仏」が国家神道によって追放された歴史。あるいは折口信夫が来訪神の祝言に「この世にあらわれたはじめての文学のことば」を聴き、祈りの所作に「芸能の発生」を見た、人びとの暮らし。風土の神々と共にあった民の記憶、民の物語も忘れられていった。この列島は太古からずっと「ひとつの日本」だったのか。声を奪われつづけた世界のなれの果ての時代に、取り戻した声を手がかりにして再生の道を拓くことはできないか。説経、山伏祭文、貝祭文、説経祭文、瞽女唄、浄瑠璃、浪曲、パンソリ…、「語り」の声に耳澄まし、失われた声を追い、名残の声に引かれて、足尾銅山、水俣、八重山諸島、済州島をゆく、来るべき「声」の場、そして反旗を翻す詩の可能性を眼差して。 本 人文・思想・社会 文学 文学史(日本)