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※商品名は銀座 蔦屋書店のものです

【サイン入り】上田義彦『いつでも夢を』

商品について

JANコード
9784865411584
発売年月日
2023年08月05日
楽天での商品説明(二子玉川 蔦屋家電 楽天市場店)
Book Design:葛西薫 中本陽子発行:赤々舎 Jiazazhi Size: H257mm × W182mmPage:584 pagesBinding:Cloth hardcoverPublished in August 20231990年から2011年までの夢の軌跡、サントリーウーロン茶の広告写真と中国の記録上田義彦が撮影したサントリーウーロン茶のシリーズは、今なお広告写真の金字塔です。静謐な光、大陸の風景とともに、そこでの人々の営みと存在が写し出されたイメージは、見る人の胸に響き、忘れがたい余韻を残しました。距離を越えて、生活の美しさや瞬間の豊かさが同じようにあることを、一枚一枚の写真は物語っていました。1990年から2011年、中国が大きく変貌した時代に撮られたこのシリーズは、ロケのために、桂林、瀋陽、上海、大連など中国各地を時間をかけて巡り、その旅のなかで生まれたものです。偶発的に遭遇した光景や情景なども含まれており、旅で出会った人がそのまま広告の一枚に登場したり、土地の風景が写真を導いたりする在り方は、広告文化を育む当時の土壌を感じさせます。上田は当時の中国の風景を「遥か感」という言葉で表現しています。北京空港から見た、広大な地にぼんやりと霞んだ空気の層が漂う独特な眺め、その時代を生きる人々の人間模様や美しい風景がインスピレーションとなり、数々の名シーンが生み出されました。本書は、ウーロン茶の時系列の写真とともに、上田が旅の日々においてスナップした中国の光景を収め、共通する眼差しのなか、大きな時間と空間を湛える一冊です。ウーロン茶のことを想うと、なぜか僕はきまって冬の北京空港に降り立った時のことを思い出す。1980年代の北京空港は今とは違い、かなり小さな空港だった。当時そこに降り立つと暖房に使う練炭や石炭を燃やしたような香りがいつも微かに漂っていた。そして、その香りを嗅ぐたび、中国にまたやってきたんだという静かな喜びが、ふつふつと湧いてきた。当時の古いロビーのガラス窓越しに、ボーッと白く煙った、遥か遠くの水平線を見つめていると、自然に「遥か感」という言葉が僕の頭に浮かんできて、その度、その言葉をそっと心の何処かで呟いていた。(序文より)上田義彦【上田義彦プロフィール】1957年生まれ、兵庫県出身。写真家、多摩美術大学教授。福田匡伸・有田泰而に師事。1982年に写真家として独立。以来、透徹した自身の美学のもと、さまざまな被写体に向き合う。ポートレート、静物、風景、 建築、パフォーマンスなど、カテゴリーを超越した作品は国内外で高い評価を得る。またエディトリアル ワークをきっかけに、広告写真やコマーシャルフィルムなどを数多く手がけ、東京ADC 賞最高賞、ニューヨークADC賞、カンヌグラフィック銀賞はじめ、国内外の様々な賞を受賞。2011年に自身のスペースGallery 916を主宰。2014年日本写真協会作家賞を受賞。また、初めて監督、脚本、撮影を務め2021年に公開された、映画『椿の庭』は大きな反響を呼び、映画監督としての仕事も注目されている。作家活動は独立当初から継続し、2023年までに40冊の写真集を刊行。主な写真集に『QUINAULT』(青幻舎、1993年)、『AMAGATSU』(光琳社出版、1995年)、『at Home』(リトル・モア、2006年)、『Materia』(求龍堂、2012年)、『A Life with Camera』(羽鳥書店、2015年)、『FOREST 印象と記憶 1989-2017』(青幻舎、2018年)、『椿の庭』(赤々舎、2020年)、『Mater』(赤々舎、2022年)などがある。主な個展に「上田義彦『Photographs』」(東京都写真美術館、2003年)、「Chamber of Curiosities」(東京大学総合研究博物館、2006年/国立台湾芸術大学芸術博物館、台北、2011年/リヨン市ガダーニュ美術館、フランス、2011年)、「QUINAULT」(G/P Gallery、東京、2009年/Michael Hoppen Gallery、ロンドン、2010年/TAI modern、サンタフェ、2010年)、「風景の科学 芸術と科学の融合」( 国立科学博物館 、東京、2019年)など。作品はエルメス・インターナショナル(フランス)、ケンパー現代美術館(アメリカ)、ニューメキシコ美術館(アメリカ)、フランス国立図書館(パリ)、Stichting Art & Theatre(オランダ)に所蔵されている。